SO
Illustration, Graphic, Web

Life01.02.2016

東京の農家、小沢ファームさんへ行ってきました

東京で農家を営む…ってどんな感じ?
Cool, Cawaii, 電脳都市…画一的なTokyoのイメージばかりはつまらなくて、いつか「東京の地に足付けてる」彼女の仕事場にお邪魔したいと思っていたのでした。
何せ彼女の家は『享保の改革で入植した開拓農家の末裔』三百年を数える由緒正しいお宅。四季折々の行事や昔ながらの地域の話には、他の人には聞けない「今の東京」があります。

IMGP4097
東京都東久留米市にある小沢ファームさんへの最寄り駅は東久留米駅…ではなく花小金井駅。小平市にあるんですね。
降りてみると綺麗で落ち着いた駅前。ここから歩いて行ける場所に、そんな広い農地があるのかなぁ?

「けっこう距離あるよ?迎えに行くよ」という優しいメールに、周りの景色も見たいから…と言ってずんずん歩いて行くと、だんだん住宅が多くなり、道幅も狭くなり…人の生活が感じられる場所に。あ、あれは田無タワーだな?

IMGP4098
小沢ファームのTwitterでおなじみ(?)の田無タワーが見えてきました。ということは、もうすぐだ。

IMGP4102
田無タワーを眺めながら歩いて行くと、ふっと景色が広がった。わ、畑だ。

IMGP4103
黒々とした、カカオパウダーのように綺麗な土。鉄線が張られた狭い道は田舎育ちの私にも身近に感じる雰囲気。抜け道なのか結構な交通量で、何台も車とすれ違いました。

IMGP4116
着いた〜!…とその前に気になるものが。庚申塔?

IMGP4105
ふむふむ…なにかこう…「夜通し飲む理由」を感じるぞ。
(ちなみにこちらは小沢さんちだけど小沢さんちとは関係なく、庚申を信仰している方達がお世話なさってるそうです。)

IMGP4118
入って大丈夫かな…?と思うところを入って行くと、いつもTwitterで見る直売所が。
「おお〜いたいた!」何年振りかな?丁度ドイツに行くちょっと前だったよね。彼女とは数少ない、長い仲。

IMGP4119
残念ながら直売所は冬期休業中。農作物には季節があります。あたりまえ。あたりまえだけど忘れがち。

IMGP4121

IMGP4122
看板猫(用心棒?)のチョコくんもお休み中…でかっ!6kgあるそうで、頼もしいばかりです。毛並みも歯も綺麗だよね〜いつも見てるよ〜。

IMGP4107
暖められた玄関先で美味しいお茶をいただいて(狭山茶かな?)「さて、何が見たい?」と、貸していただいた靴に履き替えて。お気遣いありがとうございます。

IMGP4108
まずは土地神さまにごあいさつ…と、この辺の方が集まる神社へ。子どもが生まれたら参ったり、消防団のやぐらがあったり、公民館のような役割も果たしているそうです。うんうん、欧州の田舎の教会も、そういう役割を持っていたりするよね。

IMGP4112
大きな根っこは、手入れが困難になって切られた大木の跡。うーん、もったいないけど、周辺のことや土地の人達の手間を考えると仕方ないよねぇ。

IMGP4113
それではファームの方へ…綺麗な黒い土の下を掘り起こすと白っぽい赤い土が出てくるそうで、それが関東ローム層だとか。来る途中で見ていた鉄線が張られた畑も小沢ファームのものだとか。ええっ、じゃああっちまでずーっと小沢さんちなんだ。広いなぁ。

IMGP4124
丁寧に手入れをされている土。

IMGP4128

IMGP4129

IMGP4130
ビニールハウスの中に入るとむわっと温かい。一気にカメラが曇ります。伺ったこの日はとても寒く、ハウスの温もりが身にしみました…。

IMGP4132

IMGP4133
これは新しい育て方らしい…が、小沢さんは昔ながらのやり方の方が得意だそうで。「なかなかうまくいかないのよね〜」ううーん、そういうこともあるのかぁ。試行錯誤したり、情報交換したり、勉強会があったり…日々変わって行く、変えて行くお仕事です。

IMGP4141
燃えるおと〜この〜あーおーいートラクタぁ〜。

IMGP4138
「ウチなんかぁ見るとこあるかい?」とお父さんがいらっしゃいました。お邪魔してます!噂ではチャキチャキでちょっとおっかないイメージでしたが、にこやかでシュッとした紳士さんでした。ユンボがお好きだそうです。

しばらくすると旦那さんからブロッコリーが届くとの連絡が。あ、お邪魔してます〜…。

IMGP4143
どどーん!もぎたてピチピチ、大きなブロッコリーがやってきました。
近くのスーパーに卸す分らしいので、私もタグ付けをちょっとお手伝い…と言ってもタグにシールを貼っただけですが。

IMGP4154
最近は「そのまま売れる状態で」納品する必要があるそうで…ブロッコリーにタグを付けるのは結構苦心されたそうです。テープを巻く?茎に付ける?考えた末、輪ゴムを付けたタグを茎と枝に引っ掛ける方法。これなら外れにくいし野菜を傷めることもありません。なるほどー。そういうことまで農家さんが考えないといけない訳ですね…。

IMGP4145
「ヒヨドリ!やられた!」見ている分には可愛い野鳥との闘いもまた現実です。

「ウド知ってる?ウド」ウド?ウドって野菜の?

IMGP4148

IMGP4147
今は使われてないそうですが、ウドを栽培するための地下室(ムロ)だそうです。こわい!
「ガスがたまるから結構危険なのよね」こわい!!中で倒れたお父さんを助けに行った息子も倒れて…とかよくある話だったそうです。(あ、小沢さんちの話じゃなくてね)

IMGP4127
田舎に住んでるからと言って、農家が身近な訳ではないけど、いつかどこかで見た風景がここにもあって。土地を守るって、どこでも一緒だなぁと思うことも。国が違ってもね。

IMGP4152
さて、彼女とご親戚のご厚意で、もうひとつ。この後は東京のハーブ農園に案内していただきます。
つづく〜。

>> 小沢ファームTwitter

Life25.01.2016

Early Color / Saul Leiter / Martin Harrison / Steidl

IMGP4072

ソール・ライターの写真集が届きました。

世界一美しい本を作るシュタイデルによる、伝説の写真家の写真集。

IMGP4073

まずカバーを外しますよね?うん。美しい。

IMGP4075

編集はMartin Harrisonさんというデザイナーさん?になるのかな?
主に左ページにタイトル、右ページに作品という、ゆったりとした作りです。
先にタイトルを読んで、写真にはっとさせられたり、じんわりしたり。

IMGP4078

見ているうちに、そういえば古い風景なんだな、と思い出すぐらい、新しさを感じると言うか、古さを感じさせない。
NYをよく知らないからかもしれないけど(多少、他の都市もあります)決して遠い風景に思えない暖かみがあります。

側に置いて、折に触れて、何度も開きたくなるような世界。
写真集って、ひとつの旅行だなぁ。

IMGP4261

また映画も観たい。シュタイデルの方も。
良い一冊でした。

Column16.01.2016

習うこと

母がずっと弾いていた曲があって。ちょっとまじめに練習するからと言うので、Youtubeでプロの演奏を聴いてみた。

IMGP2109

あれ?一音違う。

私はずっと母の演奏でしか聴いたことがなくて、その時初めて他の人の演奏を聴いた。すぐに判った。母は気付かない。どこ?どこ?と動画に合わせて弾いて突き止めた。ああ、スッキリ!

何十年も間違えて弾いていたのである。

IMGP2122

別に好きに弾くなら少しぐらい違っててもいい。変えちゃってもいい。
それはそうだけど、それもいいけども、習うってことも大事だなぁ。

なんでもかんでも教えて貰おうとするのも、おんぶにだっこになりがちだけど、独学で充分と突っ走るのも、修正の機会を失うことになる。

IMGP2150

別に母は独学で突っ走っていた訳ではなく、習っていた曲をやめた後、どっかで間違えたまま弾き続けていただけなのだけど、多少でも、たまにでも、誰かに見てもらっていたら何十年も間違えたまま弾くこともなかっただろう。まぁこの場合、一生間違えていても全然問題はないのだけど、「習う」ということに関して考えさせられてしまった。

IMG_2304

という訳で、という訳でもないのですが。

デッサンを習ってます。ちゃんとした石膏デッサン、やったことなかったので。石膏デッサン…でなければ習おうとしなかったかもしれない。石膏像がないとできないから習うことにしたのだけど、「習う」って大事かも。毎時間、色んな発見があります。それは一人では見つからなかったことだと思います。